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熱中症の予防と対策

[2023.07.18]

そろそろ梅雨明けも近くなり、本格的に暑くなってきました。

 

まだ7月なのに、最高気温が37℃にもなる日が出てきましたね。

 

この時期から増え出すのが「熱中症」です。

夏バテのイラスト(女の子)

 

特に土日なんかは熱中症と思われる人たちが救急外来に次々と運ばれてきます。

 

消防庁によると、去年の夏に救急搬送された熱中症患者数は全国で7万人にのぼります。

 

歩いて救急外来を受診した人や、受診しなかったものの熱中症と思われる体調不良があった人もいますので、「熱中症患者」は7万人よりもっともっと多いものと考えられます。

 

一部例外はあるものの全国的にみるとコロナが落ち着いていることもあり、この夏は去年よりさらに熱中症患者が増えることが予想されます。

 

高齢者がもっとも熱中症になりやすいですが、そうでない人や子どもも熱中症になります。

 

今回は熱中症とは何か、熱中症にならないためにすべきことを解説していきます。

 

 

熱中症とは

熱中症とは、すごく簡単には「暑さによる体調不良」です。

 

もう少し詳しく言うと、高温多湿な環境に長時間いることで、体温の調節機構が故障して異常な体温上昇めまいだるさ吐き気頭痛など、さまざまな症状を生じることを言います。

 

 

熱けいれん・熱疲労・熱射病といった分類もありますが、その説明は今回は割愛します。

 

 

統計データ

救急搬送された熱中症患者の半数以上が65歳以上の高齢者

 

年齢を重ねると、体温調節機構がにぶり、暑さを感じにくくなったり、喉があまり乾かず水分摂取が足りなくなったりします。

 

そのため高齢者に熱中症患者が多いのは頷けます。

 

しかし、半数近くは若い人たちですので、どんな人でも熱中症になりうると思っていたほうがいいでしょう。

 

自分は大丈夫、なんてことはないのです。

 

 

入院になった人は、搬送された人の3分の1

 

結構多いと思いませんか?


救急外来で点滴して元気になって帰れる人が多い一方で、そうでない人が3人に1人いるということです。

入院のイラスト「ベッドと点滴」

 

正直、入院は避けたいところです。

 

 

亡くなる人もいる

 

死亡率は、救急搬送された人を母数として0.1-0.2%程度です。


新型コロナウイルス感染症の死亡率が0.2%程度ですから、同じぐらいですね。


誰でもかかりうる、そして亡くなることすらあるという点で熱中症と新型コロナウイルス感染症は似ているかもしれません。


コロナの感染予防をするのと同様、熱中症も予防が肝要と言えるでしょう。

 

「熱中症予防」のイラスト

 

予防と対策

では、どういった予防対策があるでしょうか。


ある意味常識的なことばかりですが、改めてまとめてみます。

 

① 暑い屋外など、高温多湿の環境に長時間いないこと

 

昔と違い、近年の夏の気温は高く、日中に長時間屋外にいることははっきり言って危険です。

 

好き好んでこの暑い中長時間外にいる人は少ないと思いますが、スポーツやお仕事をされている方は②や③に気をつけてみてください。

 

また、車をお持ちの方はご存知と思いますが、エンジンを切るとものの数分で車内温度が急上昇します。

 

この季節にエンジンを切ったまま車内に人やペットを残さないようにしましょう。

 

窓をあけておいたとしても、数分でも危険を伴います。

 

 

② できるだけ涼しい格好、手持ち扇風機やネッククーラーなど

 

風通しのよい格好が一番です。


熱が身体にこもると熱中症のリスクがぐっと上がります。


日焼けにも注意ですが、換気されやすい服を着ることをおすすめします。


汗が蒸発しやすくなり、蒸発するときに身体の熱を奪っていってくれます。

 

ハンディファンを使う人のイラスト(女性)手で持てる小型扇風機や、ネッククーラーを併用するのもいいでしょう。


安価に購入できるものもたくさんあります。

 

 

③ 水分摂取・休憩をこまめに


普通は喉が渇きますが、スポーツなどに集中していると、水分補給を忘れがちです。


たまに一気に飲むのではなく、「こまめに少しずつ」摂取しておくことが重要です。


汗をたくさんかく場合は、水やお茶ではなく塩分など電解質も含まれているスポーツドリンクがおすすめです。

ペットボトルに入ったスポーツドリンクのイラスト


直射日光の当たらない涼しい場所でこまめに休憩することも大切です。


余談ですが、私は学生時代にスポーツをやっており、スポーツドリンク原液だと濃いと感じていたため、半分程度の濃度に水で薄めて飲んでいました。


それを冷凍庫で凍らせておき、運動前に持ち出すと冷たいまま飲めて重宝していました(破裂などには注意してください。)

 

 

④ 屋内でも冷房をつける


温暖化のため、年々気温は上がっています。


昔は風通しがよければ夏でも冷房なしで扇風機などで事足りることもありましたが、そういう時代ではなくなってきています。


電気代の高騰もありますが、そこをケチって救急車を呼ぶことになっては本末転倒です。


特に夏は冷房必須であり仕方がないと割り切るようにしましょう(こまめにオンオフするより、オートモードでつけっぱなしのほうが実は節電になったりします。)

 

冷房の効いた教室のイラスト

 

 

いかがでしたでしょうか?

 

今回は熱中症の解説と、熱中症にならないための対策についてお話ししました。

 

暑苦しい日々がしばらく続きますが、適切な対策を講じながら、乗り切っていきましょう!

 

それでは、また。

 

 

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